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電柱

2012年4月14日
#現場の小話

 昨日のブログで、建物にめり込んでいる電柱の事を書きましたが、
皆さんの家の周辺にも沢山の電柱がありますよね。

この電柱って一体何メートルくらいあるのか?
何メートルくらい地中に埋まっているのか?って知ってますか?
日常当たり前の様にあるので、全然気にしてない人がほとんどだと思います。

電柱は、その長さが同じではありません。
短い物だと7メートルで、長い物で17メートル。
7メートルから17メートルまで1メートル刻みであります。
(もっと長い物もあります。)
用途や地形によって使い分けています。

一般に皆さんの家の周辺で使う物だと、12、14、16メートルの物が良く
使われています。
「自分の家の前にある電柱は一体何メートルなんだろう?」と思ったあなた!
実は電柱の長さを知る方法があります。
電柱の立っている所の地面から、だいたい高さ2メートルくらいの所に
白くて丸い物が付いています。
これは「柱種表」と言われる物で、その電柱の情報が示されています。


(こんな感じです。必ず付いています。)

白い丸の上の方に書かれている1980は製造年、その下の14-19-500は
高さが14メートル、末口径19センチ、ひび割れ試験加重500キロ、
一番下は製造会社です。

末口径というのは、電柱は根元から上に行くに従って、その直径がだんだん
小さくなって行きます。
その一番小さい所(つまり一番上)の大きさです。
ひび割れ試験加重は、まあ簡単にいうと、その電柱の強度だと思って下さい。
この丸の中からこれだけの情報を知る事ができます。

そして電柱の埋まっている深さですが、これは当然電柱の長さによって違って
来ますが、14メートルの電柱だと2.5メートル前後です。
14メートルに対して2.5メートルと聞いて、「ちょっと浅すぎない?」と感じた人も
いるかと思いますが、実は電柱って地面に埋まっているだけで
成立している訳では無く、電線で支えあって立っています。
その強さは?と言うと、計算上は風速60メートルの風に耐えられるそうです。
ちなみに重さは14メートルの物で大体1.1トンくらいあります。

写真の電柱は1980年に製造された物なので、もう32年も経っていますね。
家を建てる時に、電柱の位置と番号(柱種表とは別に番号があります。)を
チェックするのですが、中にはかなり古い電柱もあったりしてビックリする事も
あります。
電柱はだいたい30年~40年で交換すると言われているのですが、
状態に問題がなければ、さらに使用する事もあるそうです。
この電柱も、そろそろ交換かもしれませんね。
現存している電柱で最古の物は北海道の函館にある物で、何と大正12年製
だそうです。すごい!

普段何気なく立っている電柱ですが、たまには近寄って見てみて下さい。
意外な所で、意外な同級生に出会えるかもしれませんよ!