碍子(がいし)って知ってますか?
辞書などで調べると、「電線と支持物との間を絶縁する為に用いる器具」
と書かれています。
・・・説明文だけを見ると、「何のこっちゃ?」と思うかもしれませんが、
こんな感じの物です。

(天井付近の白い物体が碍子です。会社の近所のお客さんの家では、今でも
使われていました。)
「あーこれかー。田舎のおばあちゃん家にあるある!」なんて人も
いるかもしれませんね。
今の家では見かけなくなりましたが、昔は電線を家に通すのに、この碍子を
使っていました。
最近は、家の中で見る事は一般にはなくなって来ましたが、
一昔前はこれが当たり前でした。
・・・当たり前でした!なんて、さも知っている様に書きましたが、僕がこの業界に
入った頃には既に使われていませんでしたよ。
僕は、そこまで古くないですからね・・・念のため・・・。
この碍子ですが、素材は主に磁器でできています(ガラス製のもあります)。
最近はセラミック素材が主流らしいです。
「え?最近は使っていないって言ったのに、まだ作ってるの?」と思った人も
いるかと思いますが、碍子は今でもけっこう使われています。
一般家庭内ではほとんど見なくなりましたが、皆さんの家のすぐ外にある電柱。
これに碍子は使われています。

電柱をよーく見ると、電線と電線の支えの所に何か白っぽい物が付いて
いるのが見えるかと思いますが、これが碍子です。
その他にも電車の電線にも使われていたり、自動車のプラグも
碍子を使っています。
碍子はアメリカで発明されたのですが、日本では1869年頃から使われ出した
そうです。
160年以上前から使われて来た碍子ですが、今の所、碍子の代わりに
使える物は無いそうです。
考えられた事はあるそうですが、コストや耐久性などの事を考えると、
今の物がベストみたいです。
古くからある物ですが、現代にも通用しているなんてすばらしいですね。


