赤道というタイトルをみて「せきどう」と読まれた方も多いのではないか?
と思いますが、今回の赤道は「あかみち」と読みます。
赤道?・・・なにそれ?と、ほとんどの人は感じたと思いますが、
建築業界では、この赤道という言葉がよく登場します。
赤道とは、道路法という法律があって、そこに道路についての法律が
決められているのですが、この道路法が適用されない道なのです。
「法定外道路」とも呼ばれています。
昔から自然発生的にできた道で、道というより通路といった要素を
持った道です。

(ビニールで覆われた所と隣のブロックの間が赤道です。)
お客さんの家の裏に、この赤道があるのですが、道や通路としては
全く使われてなく現状は廃道状態となっていました。
お客さんから、「何とかこの廃道を買う事はできないの?」と聞かれて、
市に「払い下げをしてくれないか?」とお願いしに行きました。
市の方で協議をしてもらって、「払い下げ許可」をもらう事ができ、
つい最近、売買を行う事ができました。ホッ。
市にお願いをしてから半年くらい掛かりました。
お役所仕事は相変わらず時間が掛かります。

(以前は建物ギリギリに境界があって窮屈でしたが、今はすごく余裕ですね)
売買した場所(道)は敷地から少し下がっているので、ブロックを積んで、
土を入れて、お客さんの敷地の地面と同じ高さにしました。
以前と比べると、敷地にかなり余裕ができました。
赤道は全国にあって、国土交通省の調査では全国の赤道を合わせると、
4300平方キロメートルくらいあるそうです。
この面積は山梨県とほぼ同じ面積だそうです。
「家の裏に何か変な通路みたいなのがあるんだけど・・・」というあなた!
それは、もしかしたら赤道かもしれません。
払い下げしてもらいます?
やり方教えますよ。


