古くからのお付き合いのお客さんから
「畳がへたって来たから交換して」
と、依頼を受けました。
畳のある家・・・最近減りましたね。
このお宅は昔ながらの田の字型の家なので、
畳の部屋が沢山です。
写真からでは伝わりにくいですが、
かなりへたっています。
人がよく乗る所は凹んでいます。
最初は「表替え」と言って、
畳の表面だけを交換するつもりでしたが、
畳屋さんから「表面を替えても凹みは直らないよ」
と言われて、交換する事になりました。

まずは古い畳を外します。
この畳ですが、昔ながらの「い草」を重ねて
作ってあるやつなので重たいですが、
畳屋さんはヒョイとも打ち上げていました。

畳を取り払った所を、お客さんが掃除機かけてました。
「こんな所、滅多に掃除しないからね」
確かにね。

新しい畳がこれ。
畳って最初は青色をしていますが、
これが段々と色あせして黄色くなって行くんだよね。

畳には、部屋のどの位置に置くか?の表示があります。
「畳なんて適当に置いて行けばいいじゃん」
と、思われたかもしれませんが、
実は畳って1枚1枚の大きさが簿妙に違うんです。
畳屋さんは、作る時に部屋を計測して、
その部屋に合った畳を作ります。

表示に沿って畳を敷いて行きます。
新しい畳はスタイロ畳と言って、
中に発泡スチロールみたいな物が入っています。
その為、軽くて断熱性に優れています。

畳を敷く時に真ん中あたりを膝で押して、
少し曲げてから敷いて行きます。
なんでそんな事をするのか?と言うと、
畳って実は使っている内に少し縮みます。
その為、畳屋さんは新品で畳を作る時は
ほんの少し大きめに作ります。
その為、そのまま敷くと上手く入りません。
なので、少し曲げてから敷いて、
敷いてから伸ばすんです。

下の写真が敷いた瞬間の所。
曲がって入ってますよね。
この状態から上に乗って伸ばします。
するとギュウギュウで敷かれます。
そのうち少し縮んでちょうど良くなります。

綺麗に敷けました。
い草の香りがほんのりと漂って良い匂いです。

最初はこんなでした。
畳が新しくなるだけで、なんか部屋の雰囲気が
変わりましたね。

新しい畳の上に座らせてもらいました。
畳が新しいと、なんとなく正座してしまいます。
後ろに仏壇がありますが、仏様も喜んでいる
事でしょう。

普段、何も気にせずに使っている畳ですが、
実は意外と?奥が深いです。
畳屋さんと言う、その道の職人さんが居る
と言う事は、簡単に出来る物ではないと言う事ですね。
僕もこの道30年以上やって来ましたが・・・・
なにも出来ない!
この30数年間なにやってたんだ?
失った30数年。
大き過ぎるじゃん。


