知り合いの不動産屋さんから
「ちょっと相談に乗って欲しい」と
ある相談を受けました。
どんな内容なのか?と言うと、
不動産屋さんのお客さんの所で、お客さんの家の擁壁に
近所で工事をしていた作業車がコツンと
ぶつけてしまって、擁壁の一部が欠けてしまったんです。
表面が欠けただけならいいのですが・・・
良くはないけど・・・
擁壁の内部まで被害が及んでいたら・・・
と言う不安がお客さんの中にあって、
何とか調べて欲しい、と言うものでした。
情況はこんな感じ。
見た目には大したことないように見えます。

で、どうやって調べるのか?と言うと、
精密にやろうとしたらレントゲン検査です。
健康診断の時に使うレントゲンね。
あれの調査用というやつがあるんです。
・・・が、かなりの費用が掛かります。
それに、言っては失礼だけど、
この程度の「欠け」でレントゲン検査は
ちょっと行き過ぎな気もします。
「安く抑える方法って無いの?」
と聞かれて、精度は落ちるけど打診検査があります。
と、答えて説明した結果、打診検査でやる事となりました。
打診検査って何やるの?と言うと、
その名の通り「打診」して返ってきた音を聞いて
判別する方法です。
こんな道具を使います。
上から、聴診器、打診棒、テストハンマー、片口ハンマー
と呼ばれる道具達。

打診棒は表面を転がして(先端が回転する)
その音を聞いて判別します。
・・・ただ、これはオマケみたいなもんで、
本来の使い方はタイルの表面や、モルタルの表面を
転がして、その音を聞くものです。
やらないよりマシ・・・そんな程度。

次にコンクリート擁壁をテストハンマーで叩いて
聴診器でその音を聞く方法です。
この聴診器ですが、
病院でお医者さんが使っている物と同じ物です。
かなりよく聞こえます。
奥に亀裂や空洞があると無い場合と比べて
反響音が違って来ます。
その音がかなり微妙で、しっかり聞かないと
違いが分からないです。

検査の結果は異状は聞き取れませんでした。
コンクリートの欠け(割れ)は表面的な物です。
結果を聞いたお客さんは安心した様でした。
検査はこれで終わりましたが、
仕事はまだ続きます。
この後、報告書を書いて提出です。
実はこの作業が苦手なんです。
報告書って当たり前ですが真面目に書かないとダメです。
「検査したけど問題なかったよ」
なんて書けません。
「打診検査の概要」とか「所見」とか細かく書かないと・・・
検査料安くするから報告書は
「検査してみたら大丈夫だったよ!」
って書いちゃダメ?
ダメに決まってるじゃんねー。


